学校長挨拶
令和6年度のスタートにあたり、ご挨拶申し上げます。
本校は創立117年目を迎える、国内屈指の歴史・伝統と実績をもつ、日本で唯一の離島における水産単科の高等学校です。本年度は「地域を愛し、地域に愛されつつ、未来を切り拓く海洋スペシャリストの育成」を教育目標に掲げ、Localist(地域人材)の育成、Specialist(専門人材)の育成、Rich humanity(豊かな人間性)を備えた人材の育成を目指し、本校ならではの水産・海洋教育を展開していくこととしています。
日本には約6500の高等学校(通信制を除く)がありますが、そのうち水産海洋系高校はわずかに46校、生徒数の割合は、高校生全体の0.3%にも満たないものです。しかし、そのわずかな生徒たちが、他のどの高校でも行われていない極めて専門的な水産海洋教育を経て、海洋国家日本の商船や水産などの産業や経済のみならず、資源、エネルギー、環境、海上防衛保安といった分野を支える「柱」を担っています。
本校は、離島という特色ある環境の中で、他の水産海洋系高校ではできない様々な授業や実習、資格取得などを通して、海に親しみ、海を知り、海を愛し、海を拓く(利用する)学習を推進し、水産・海洋の夢と未知なるものへの挑戦心を培う教育を今年度も行って参ります。
以下に「令和6年度教育方針」と「グランドデザイン」を示しておりますので、ご覧ください。本年度もよろしくお願いいたします。
令和6年4月8日
島根県立隠岐水産高等学校
校長 青山 顕紹
教育方針
- Ⅰ 校訓
- 真理と正義を愛せよ
- 勤労と責任を重んぜよ
- 心身ともに、たくましく鍛えよ
- Ⅱ 教育目標(目指す生徒像)
- 水産・海洋教育をとおして、豊かな人間性と人格の形成を図り、地域社会に貢献する人材を育成する。
【Localistの育成】 - 水産・海洋関連産業に関する、専門的知識と技術を身につけた人材を育成する。【Specialistの育成】
- 心身ともにたくましく鍛える教育活動を実践し、勤労意欲、責任感、正義感の旺盛な人材 を育成する。【Rich humanityを備えた人材の育成】
- Ⅲ 目指す学校像
- Ⅳ 本年度の重点努力目標
- 生徒が自ら意欲的に取り組み、学び、伸びていく集団づくりに取り組む
- (1) 一人一台端末の利用、対話的な要素、振り返りの要素を取り入れた授業改善に積極的に取り組み、生徒の学習への動機付けや探究心の向上を促す。
- (2) 基礎的・基本的な「知識・技能」を着実に獲得・定着させながら、それらを社会の様々な場面でどのように活用できるか、考えさせる。
- (3) 授業での学びを様々な資格取得に関連づけて、相互に学びの深化を促す。
- 予測が困難な社会を生き抜くために必要な資質・能力の育成を促す
- (1) 基本的生活習慣を身につけ、よりよい生活や他者との関係性を積極的に作ろうとする態度を育む。
- (2) 生徒一人ひとりの個性や資質・能力の多面的理解に努め、計画的かつ組織的な生徒指導・寄宿舎指導等を実践する。
- (3) 特別活動(学級・生徒会・学校行事)や部活動等の学びの場において、他者との関係性の中の自分を 見つめ、自己理解が深まるよう促す。
- 生徒のキャリア形成に必要な能力・態度を育て、進路希望実現を図る
- (1) 学校生活と社会生活、将来の夢と学業を結びつけることにより、児童生徒の学習意欲を喚起する。
- (2) 生徒・保護者・教員が現状を正しく認識し、必要な情報の収集・共有を行う。
- (3) 水産・海洋関連産業への就職および水産・海洋系大学等への進学を支援する学校体制の推進を図る。
- 人権教育、道徳教育、特別支援教育を根底に据えた教育活動を推進する
- (1)校内組織および支援体制を充実し、安心・安全な学びの環境を整える。
- (2)あらゆる教育活動をとおし、人権意識と共生意識を育み、社会性を身につけさせる。
- (3) 生徒個々の特性・状況把握に努め、保護者や特別支援学校等と連携した取り組みを行う。
- 日本の水産・海洋教育を担う高校として、魅力と活力ある学校づくりを推進する
- (1)地域や行政との連携をより一層深め、地域に貢献する積極的な活動を推進する。
- (2)魅力ある教育活動を積極的に情報発信し、生徒募集に努める。
- (3)学校の持つ教育資源を積極的に活用する取り組みを推進する。
「海洋スペシャリスト」の育成
全国から生徒を受け入れ切磋琢磨する全国区の高等学校へ!
学校概要
【水産魂(熱・意気・団結)】
(昭和24年)
昭和24年に、第27期卒業生の生徒が担任の森田勝男先生と共にラグビーを盛んに練習した。この時の「合い言葉」が 「熱・意気・団結」であり、これが全校に広がって水産魂となった。
森田先生は函館水産専門学校(現北海道大学)卒の新進気鋭の先生で、在学中はラグビー部で活躍し「熱・意気・団結」は函館水産専門学校ラグビー部の合い言葉であった。
【校章(襟章)】
(昭和29年秋制定)
昭和31年3月卒業の生徒が2年生と時(昭和29年4月)、島根県立隠岐水産高等学校となり26年間途絶えていた文集 「潮音」 を生徒会誌として再発行した。この表紙に描いたのが基となって、正式には市川忠雄校長が校章として製図した。
星は水産高等学校の水を図案化したもので外側の三輪は「熱・意気・団結」の水産魂を兼ねて隠岐の三つ子の島を象徴している。「潮音」の編集長は、31年卒の松本一利氏(隠岐の島町)、表紙の図案は、同級生の秋津嘉昭氏(隠岐の島町)である。
【校歌】
学級編成・生徒数
1.生徒数
学科 学年 | 本科 | 学科 学年 | 専攻科 | |||||
1年 | 2年 | 3年 | 小計 | 1年 | 2年 | 小計 | ||
【40】 | 【40】 | 【40】 | 【10】 | 【10】 | ||||
海洋システム科 | 27 | 21 | 25 | 73 | 漁業科 | 4 | 5 | 9 |
(1) | (1) | (1) | (3) | (2) | (0) | (2) | ||
海洋生産科 | 22 | 20 | 21 | 63 | 機関科 | 4 | 2 | 6 |
(8) | (7) | (6) | (21) | (0) | (0) | (0) | ||
計 | 49 | 41 | 46 | 136 | 計 | 8 | 7 | 15 |
(9) | (8) | (7) | (24) | (2) | (0) | (2) | ||
合計 | 151 (26) |
【 】は定員数 (内数)は女子生徒数
2.教職員数区分 | 校長 | 教頭 | 教諭 | 養護 教諭 | 常勤 講師 | 実習 教員 | 事務 職員 | 学校 司書 | 非常勤 講師 | その他 職員 | 合計 |
現在数 | 1 | 1 | 23 | 1 | 2 | 6 | 3 | 1 | 11 | 9 | 58 |
カリキュラム
頭髪・服装規定
学校案内「めざせ海のスペシャリスト」
校内配置図